買い替え

罪ではない罪が身に迫りぞっとする
愛着ではない愛着にもの悲しさ
まるで夏祭りの次の次の日
すくってきた きんぎょの もようの へんかと その りゆう
に気づいてしまったかのように
逃がした魚は大きく2度と戻らないばかりか
海底で深手を負い転がっているかもしれない
群れの中の一匹がとてつもなく貴重に思えて
紅い魚の中であれだけが黒かったのではないかと


あとがき:なんで魚がいっぱいいるんだろう?